ユニットバスの浴槽交換!設置タイプや材質ごとの特徴、費用や注意点を解説

浴槽の傷や汚れが目立ってきた、浴槽から水漏れが起きている、金属部分に錆が見られるようになったなどという場合には浴槽の交換リフォームがおすすめです。浴室全体のリフォームは必要ないものの浴槽に気になる点がある場合には、浴槽交換だけ行った方が、リーズナブルに済ませられるのです。

ただし、近年主流となっているユニットバスは浴槽が床や壁、天井と一体化しているので、浴槽だけの交換はできるのでしょうか。そこで今回は、ユニットバスの浴槽交換について、設置タイプや材質の特徴、費用や注意点などを解説していきます。

 

1.ユニットバスの浴槽だけ交換できる?

ユニットバスとは、壁・床・天井・浴槽がすべて一体化したお風呂のことです。かつてお風呂といえば、コンクリートやタイルで床・壁を作り、浴槽を設置していました。これを在来工法といいます。かつては家庭ごとに、サイズやデザインの異なるお風呂が在来工法で作られていました。在来工法の場合は壁・床・天井・浴槽をそれぞれ別に作り付けるため、もちろん浴槽だけの交換も可能です。それでは、壁・床・天井・浴槽が一体化したユニットバスの浴槽交換は、可能なのでしょうか。

ユニットバスの浴槽には設置タイプが2種類あり、設置タイプによっては浴槽の実の交換が可能です。次の章では、ユニットバスの設置タイプについて解説していきます。

 

2.ユニットバス浴槽の設置タイプとは?

ユニットバスの浴槽交換をしたいとお考えの場合、まずは自宅のユニットバスについて、設置タイプが次のどちらなのか調べましょう。

 

2-1.据え置きタイプ

据え置きタイプとは、お風呂の床にそのまま浴槽を置く設置タイプのユニットバスです。床の上に設置するので床と浴槽は一体化しておらず、浴槽のみの交換が可能です。

 

2-2.埋め込みタイプ 

埋め込みタイプは、お風呂の床面に浴槽を埋め込む設置タイプのユニットバスで、床・壁と浴槽が一体化しています。そのため、埋め込みタイプのユニットバスの場合には、浴槽のみ交換はできません。

 

3.ユニットバス浴槽の材質ごとの特徴とは?それぞれのメリット・デメリットとは?

ユニットバスの浴槽を交換する場合、新たに設置する浴槽を選ぶには、材質ごとのメリット・デメリットも知っておきましょう。

 

3-1.FRP

FRPとは、樹脂素材の一つである「ガラス繊維強化プラスチック」であり、FRPの浴槽は衝撃耐性が強いので、広く普及しています。需要が高いので色やデザインのバリエーションも豊富で、価格もリーズナブルです。ただし汚れの目立ちやすいのがデメリットでしょう。

 

3-2.人工大理石

人工大理石とは、天然の大理石に似せた樹脂です。アクリル系・ポリエステル系の2つの人工大理石浴槽があり、アクリル系の方が効果ではあるものの、ポリエステル系よりも耐衝撃性・耐久性に優れています。光沢感・透明感があり手入れもしやすい材質ではあるものの、入浴剤で変色してしまう恐れがあるので気を付けましょう。

 

3-3.ホーロー

金属の表面にガラス質の釉薬を焼き付けたのが、ホーローです。ホーローの浴室は肌触りのよさや保温性の高さが、メリットです。ただし重量があるため、2階へ設置できないケースもあります。表面の傷から錆びてしまう恐れのあるのも、デメリットでしょう。

 

3-4.ステンレス

錆や傷に強い合金であるステンレスの浴槽は、なんといっても耐久性に優れていて、20年から30年は使い続けられるといわれています。保温性にも優れているものの、デザインの幅は少なく、水垢や汚れ、傷などの目立ちやすいのはデメリットです。

 

4.ユニットバスの浴槽交換、費用相場は? 

ユニットバスの浴槽交換の費用は、次の3項目の合計で算出されます。

・設置工事費
・浴槽の本体価格
・追加オプションの費用

設置工事費は、据え置きタイプより埋め込みタイプの方が高額になります。材質では、人工大理石・ホーロー・ステンレス・FRPの順で高額です。追い炊き機能や浴室テレビ、手すりなどの追加オプションを選択すれば、その分費用はかさんでいくでしょう。

 

5.ユニットバスの浴槽交換、注意点は? 

ユニットバスの浴槽交換に際しては、次の点に注意しましょう。

 

5-1.マンションなら管理会社・大家さんに確認を 

マンションの場合は、ユニットバスの浴槽交換をする前に管理会社・大家さんにその旨確認します。賃貸マンションの場合には、リフォーム禁止のことも多々あるので、勝手に着工しないようにしましょう。

 

5-2.浴槽のサイズも確認 

浴槽交換の際には、新たな浴槽を浴室ドアから搬入します。浴室ドアの幅より大きい浴槽は、入らないので選ぶ際に気を付ける必要があります。また、玄関からお風呂までの搬入経路についても確認しておきましょう。

 

6.まとめ

ユニットバスというと、すべて一体化しているので浴槽だけ交換するのは不可能だと思われがちです。ところが設置タイプによっては、交換が可能なのです。ユニットバスの浴槽交換をする際には、浴槽の材質やサイズなどをよく考えて新たな浴槽を選びましょう。

「株式会社丸昌」では、住宅のリフォーム工事全般を承ります。ユニットバスの浴槽交換も、材質やサイズ、設置タイプなどお客様のお風呂に最適なものを、予算のご希望などもうかがいながら提案いたします。まずは、お気軽にご相談ください。