お風呂の増築リフォームとは?お風呂を増築する費用や工期、注意点を解説

住宅を建てる際によく検討した間取りも、長年住み続けていくうちに家族の人数や住まい方が変わり、変更したくなるものです。
その際にはリフォームすれば、今の家族にとって住まいやすい住宅にアップデートできることでしょう。お風呂の増築リフォームもその一つです。
そこで今回はお風呂の増築リフォームについて、費用や工期・注意点などをみていきましょう。

 

1.お風呂の「増築」とは? 

お風呂のリフォームというと、古くなったシステムバスを入れ替えるのが一般的ではないでしょうか。お風呂の増築とはどのようなものなのでしょう。
お風呂を広くしたい、お風呂を増やして二世帯住宅として使いたいなどという時に行うのが、増築です。お風呂の増築には、次の2つのパターンがあります。

 

1-1.床面積を変えずにお風呂の数を増やす増築 

既存のお風呂はそのままに、新たな場所にもう一つお風呂を増築するリフォームです。
たとえば介護のために今部屋の押し入れになっている部分にお風呂を作りたい、二世帯住宅にするのに2階にお風呂を作りたいなどという場合に、床面積は変えないままお風呂の数を増やすリフォームが行われるでしょう。

もともとはお風呂ではなかった場所をお風呂に変更することになるので、単にユニットバスを設置すればいいわけにはいきません。
水を使うことになるので、防水のために基礎工事をしたり、配管を延長したりする必要が出てくるのです。既存の風呂とは違う階に増築するのは大変そうに思えますが、上下で同じ位置にお風呂を設置すれば、配管は比較的スムーズにいきます。増築する際には間取りの工夫が必要だといえるでしょう。

 

1-2.床面積を広げてお風呂を広げたり増やしたりする増築 

「既存のお風呂を広くしたい」「数を増やしたい」という場合、床面積はそのままでリフォームしようとすると、現在ある部屋を潰すなど間取りを変更しなければなりません。それと比べて床面積を広げて既存のお風呂を広げたり、数を増やしたりする方が簡単だと思う人もいることでしょう。

ところが実際は、床面積を広げるのは複雑な工事が必要になるのです。家自体の一部を解体して増築するには、解体撤去作業や増築分の基礎工事が必要になるのです。お風呂という一部分だけではなく、家自体の作り替えという大掛かりなリフォームになるでしょう。

 

2.お風呂を増築する際の費用相場は?

お風呂の増築をする際に、費用の相場はどれくらいになるのでしょうか。一口にお風呂の増築といっても、工事内容は各家庭で異なるので、費用相場は工事内容によって異なります。一般的に、次のような増築リフォームをする場合には、費用が高くなります。

・2階への増築
・床面積を広げる増築

増築リフォームが大規模になるほど、費用はかさんでいくでしょう。配管を延ばしたり、電気を引き込んだり、地盤の弱いところなら基礎工事をしたりするのに費用が掛かっていくからです。また、浴槽などの設備をグレードの高いものにするほど、費用は掛かります。

 

3.お風呂の増築リフォーム、工期の目安は?

お風呂の増築リフォームの工期についても、工事内容によって大きく異なるものの、およそ1週間から1か月が目安だといえるでしょう。
とくに床面積を広げる増築リフォームの場合には、基礎工事などの土台作りから始まり、電気工事や給排水工事などを行ってようやく浴室組み立てに入るので、工期は長くなります。

 

4.お風呂の増築リフォーム、注意点は? 

お風呂の増築リフォームに当たって、次の点に注意しましょう。

 

4-1.確認申請の必要な場合も 

床面積を増やしてお風呂の数を増やしたり、お風呂を広くしたりする増築フォームの場合には、「建築確認申請」が必要なケースもあるので気を付けましょう。
建築確認申請とは、建物が建築基準法を満たすかどうか、都道府県・市町村から認定を受ける申請手続きです。日当たり確保や火事の延焼防止を目的にして、建ぺい率や容積率の上限が決められているのはご存知でしょうか。

建ぺい率・容積率を守って建てられている建物でも、床面積を増や増築するなら、あらためて建築確認申請が必要になるというわけです。具体的には、もともとの床面積から10㎡以上床面積が増える場合に建築確認申請が必要となり、これを怠ると罰金の対象になってしまうので注意しましょう。

 

4-2.床面積を増やしての増築できないケースも 

先述の通り、住宅には建ぺい率や容積率が定められています。すでに建ぺい率・容積率ギリギリで立てられている住宅の場合、床面積をこれ以上増やせません。

 

4-3.増築リフォーム中はお風呂が使えない 

既存のお風呂を広げる増築リフォームの場合、工事の期間中お風呂は使えません。その間、毎日の入浴をどうするのかを考えておく必要があります。

 

5.まとめ 

介護が必要になった、二世帯で住むことになったなどでお風呂を増やしたり広げたりしたくなったら、お風呂の増築リフォームをしましょう。費用や工期は工事内容によって大きく異なります。どのようにお風呂の増築リフォームをしたらいいのかなどは、工事を依頼する先とよく相談しましょう。

「株式会社丸昌」では、お宅のリフォーム全般を承っております。お風呂を広げたい、数を増やしたいといった増築リフォームをお考えの方は、ぜひ一度お気軽にお問い合わせくださいませ。